コンプライアンス・リスク管理強化

コンプライアンス経営の重要性
法令違反という不祥事により姿を消していった企業は、数えきれません。この法令・社会規範や規則・ルールを遵守するというコンプライアンス経営が世の趨勢となっています。コンプライアンス経営こそ企業の社会的責任と言えます。
このコンプライアンスを社員ひとりひとりにどのように徹底浸透させていくのかは、非常に難しい課題です。だた法令やルールを守れと言うだけではなく、社員が必然的に守るという仕組みを作り、さらにそれをPDCAサイクルで展開いく必要があります。
コンプライアンスこそリスク管理の羅針盤
リスクの対応には、コンプライアンスを常に判断基準とすべきことは、誰しも納得できることです。しかし、いざ非常事態が勃発したときは、パニック状態となるか、悪魔のささやきに惑わされ、このあたりまえのコンプライアンス対応が取れないのです。その結果、かえって被害を大きくしてしまいます。このような状況を避け被害を最小化するためには、次の対応ができていなければなりません。
①非常時こそ、コンプライアンス対応が必要である。それは容易でなく重大な決意と工夫が必要であることが、全社員に徹底されていること
②非コンプライアンス対応したときのダメージを想像できること
③監査役、弁護士、コンサルタントなどに冷静な意見を求める態勢があること
④全社員が非コンプライアンス対応を安易にとらないという不屈の精神が徹底されていること

コンプライアンスと表裏一体との関係にあるリスク管理をどうしたらよいのか考え方をまとめてみました。ご参照ください。
リスク管理とは
リスクを知り、、リスクを避ける工夫をし、非常事態が発生した時の被害を最小化する。この三つの目的を明確に意識し、そのために何をすべきを考え実践することがリスク管理です。
「リスクを知る」ポイント
①全社員がリスク感覚を身につける。リスクはいつどこで起こるかわからない、会社の周りはリスクだれけだという感覚を持つことが重要。
②自社のリスク被害に伴う損失発生事例の収集と分析をし全社員に周知する。「失敗は知的財産」ということを全社員に自覚してもらう。。
③現在の社内リスク情報を社員からアンケート調査で収集する。リスク感覚が浸透している組織であれば、管理職に限定してリスク情報を収集する方法も可能。
④損害を発生させる事実を社員が発見したときに、それを所定部署・担当者に報告する義務を負う仕組みを作る。規程。ホットラインなど。
⑤リスクマップを作成しリスク対応優先順位を決定する。
「リスクを避ける」ポイント
①コンプライアンスが全社員に浸透する企業文化を確立する。
②全役職員がコンプライアンスに合致した行動をとってもらうための行動基準を作成し周知徹底する。そのための研修も実施。
③ひとりの者がすべてを行い完結することのないような、牽制の効く組織上・業務上の仕組みを確立する。手続きの分散化とダブルチェックの励行。
④リスク管理上問題のある不適切事象を早期に発見できる内部監査の仕組みを作る。
⑤リスク管理マニュアルの作成周知。
「被害を最小化する」ポイント
①リスク発生した場合の情報伝達を迅速に所定部署へ伝達する。
②緊急対策本部を設置し、経営トップ、監査役、弁護士などで迅速対応する。

コンプライアンスとリスク管理の重要性を認識しているが、どのように管理し、社員に周知徹底してよいかとお悩みがございましたら、お声かけください。
会社の実情にあわせた仕組みづくりをご支援させていただきます。また、社員・管理職向けの研修も準備しております